はじめに
WordPressでウェブサイトを立ち上げたものの、URLを間違えて編集してしまった経験はありませんか?
実際に私も触ってしまい、サイトが見れずに焦ったことがあります💦
URLは、ウェブサイトの「住所」のようなもの。間違ったURLを使用すると、訪問者がサイトを見つけられなくなったり、SEO(検索エンジン最適化)に悪影響を及ぼしたりする可能性があります。
本記事では、WordPressを運用している初心者の方向けに、URLを間違えて登録してしまった場合の修正方法について分かりやすく解説します。
URLの重要性から始まり、間違いの種類、そして具体的な修正手順まで、順を追って説明していきます。
WordPressにおけるURLの重要性
WordPressサイトのURLは、単なる文字列ではありません。それは、ウェブサイトのアイデンティティであり、訪問者がサイトを見つける手段でもあります。URLが正しく設定されていないと、以下のような問題が発生する可能性があります。
- ユーザーがサイトにアクセスできない
- 検索エンジンがサイトを正しくインデックスできない
- 内部リンクが機能しない
- SSLの設定が正しく機能しない
- プラグインやテーマが正常に動作しない
ConoHa WINGのようなウェブホスティングサービスを利用していても、これらの問題は発生する可能性があります。そのため、URLを間違えて登録してしまった場合は、速やかに修正する必要があります。
URLを間違えて登録してしまう典型的なケース
WordPressのURLを間違えて登録してしまうケースは、いくつか典型的なパターンがあります。
起こりがちな例を挙げてみましょう。
- httpとhttpsの混同
例:http://www.〇〇〇.com を https://www.〇〇〇.com と間違える - wwwの有無
例:www.〇〇〇.com を 〇〇〇.com と間違える - サブディレクトリの指定ミス
例:〇〇〇.com/blog を 〇〇〇.com と間違える - ドメイン名のスペルミス
例:example.com を exmaple.com と間違える - ConoHa WINGの一時ドメインをそのまま使用
例:temp-12345.conohawing.com を本番環境でそのまま使用してしまう
これらの間違いは、WordPressの初期設定時や、ConoHa WINGの一時ドメインから独自ドメインへの移行時によく発生します。
URLを修正する前の注意点
URLの修正作業を始める前に、いくつかの重要な注意点があります。
これらを守ることで修正作業を安全に行うことができます。
- バックアップを取る
ConoHa WINGは自動バックアップ機能を提供していますが、重要な変更前には手動でバックアップを取ることをおすすめします。 - メンテナンスモードを有効にする
修正作業中は、ユーザーがサイトにアクセスできないようにするのが賢明です。WordPressのメンテナンスモードを有効にしておきましょう。 - コノハウィングの管理画面にアクセスできることを確認する
修正作業中にWordPressの管理画面にアクセスできなくなる可能性があるため、コノハウィングの管理画面にアクセスできることを確認しておきましょう。 - プラグインを一時的に無効化する
URLの変更によって一部のプラグインが正常に動作しなくなる可能性があります。安全のため、一時的にすべてのプラグインを無効化しておくことをおすすめします。 - 現在のURL設定を確認する
修正前に、現在のサイトURLとWordPressアドレスを確認し、メモしておきましょう。 - ブラウザのキャッシュをクリアする準備をする
URL変更後は、ブラウザのキャッシュが古い情報を表示する可能性があります。キャッシュのクリア方法を確認しておきましょう。
wp-config.phpファイルを使ってURLを修正する方法
では実際に、URLを修正していきましょう。
今回は、wp-config.phpファイルを編集してURLを修正する方法をご紹介します。
ConoHa WINGの管理画面からファイルマネージャーにアクセスします。
WordPressがインストールされているディレクトリに移動し、wp-config.phpファイルを見つけます。
ダウンロードし、wp-config.phpファイルを編集モードで開きます。
※事前にファイルを編集できるソフトをインストールしておく必要があります。
今回はMicrosoftの「Visual Studio Code」を使用した方法を説明します。
ファイルの一番最後の行に、以下の2行を追加します。
「https://www.example.com」のところに正規のURLを入力してください。
define('WP_HOME','https://www.example.com');
define('WP_SITEURL','https://www.example.com');
一番最後の行に追加しないとエラーになってしまいますので、ご注意ください。
wp-config.phpファイルを保存します。
ファイル名は「wp-config.php」とします。
ConoHa WINGの管理画面に戻り、ファイルをアップロードします。
ファイルを選択すると、警告が表示されますが、「はい」を選択します。
新しいURLでサイトが正しく表示されるか確認します。
この方法はデータベースの設定を上書きするため、管理画面でURLを変更することができない場合でも効果があります。
URL修正後の確認事項
URLを修正した後、サイトが正常に機能しているか確認することが重要です。以下の点をチェックしましょう。
- 新しいURLでサイトが表示されるか
- 内部リンクが正常に機能するか
- 画像が正しく表示されるか
- ダッシュボードにアクセスできるか
- プラグインが正常に動作するか
- テーマが正しく表示されるか
- フォームが機能するか
- 検索エンジンへの登録状況
- アナリティクスの設定
これらの確認を行い、問題がなければURLの修正は完了です!
URLの間違いを予防するためのヒント
URLの間違いを防ぐために、以下のヒントを参考にしてください。
できれば間違えずにURLの設定を行いたいですよね
- 慎重に入力する
当然のことですが、URLを入力する際は、スペルや大文字小文字を今一度慎重に確認しましょう。 - コピー&ペーストを活用する
手入力よりも、正しいURLをコピー&ペーストする方が間違いが少なくなります。 - 本番環境の設定を事前に決める
一時ドメインを使用している場合、本番環境のURLを事前に決めておき、メモしておきましょう。 - チェックリストを使用する
サイトの公開前に確認すべき項目のチェックリストを作成し、URLの確認を含めましょう。
まとめ
WordPressのURLを間違えて登録してしまうのは、初心者によくある問題です。しかし、本記事で紹介した方法を使えば、簡単に修正することができます。
とはいえ、無用な修正は避けたいもの。URLの重要性を理解し、慎重に設定することで、多くの問題を未然に防ぐことができます。ぜひ本記事を参考に再発防止に努めていきましょう!
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